夕張観光開発が自己破産


財政再建団体となった夕張市の第三セクター「夕張観光開発」(社長・後藤健二夕張市長)は2007年4月2日午前、札幌地裁に自己破産を申請し、同地裁は破産手続き開始を決定しました。

負債総額は約54億6千万円。銀行からの借金など金融債は16億円程度とみられ、大半に市の損失補償がついているものの、これ以外に後藤市長の個人保証も数千万円あるため、市長に自己破産の影響が及ぶ可能性も出ているようです。

夕張観光開発は1994年設立。旧夕張北高校舎を改装した宿泊研修施設「ひまわり」を所有・運営する一方、マウントレースイスキー場など市所有の観光施設も受託運営してきました。

各施設はすでに加森観光(札幌)に引き継がれ、「経営資源」を失ったことから、自己破産を決め、パートなどを含む社員239人は3月末で全員が解雇され、一部は加森側に再雇用されています。

負債額の大半は市の貸し付けなど資金支援で、市は観光事業会計の赤字として、財政再建計画に織り込みずみ。一方、後藤市長の個人保証は、後藤氏が2003年の市長当選後に観光開発社長に就任する際、前社長である故中田鉄治前市長から引き継いだものという。

夕張観光開発幹部は「設備投資の資金確保のため、中田社長時代から個人保証せざるを得なかったようだ」と話し、後藤氏個人に返済が求められるかどうかは金融機関などとの今後の交渉次第だが、同氏周辺では「こうした個人保証の存在が、同氏が次期市長選(4月22日投開票)への不出馬を決断する原因の一つとなった」との見方も出ています。

夕張観光開発の自己破産申請で、加森側が運営中の「ひまわり」は管財人の管理下におかれ、処分される。高校の新入生研修など四月は多数の予約が入っているため、市は管財人と協議し、施設の使用継続を図りたい考えです。

市の第三セクターの自己破産は、2006年11月の「石炭の歴史村観光」、3月末の「夕張木炭製造」に続き2社目となり、市による「炭鉱から観光へ」路線の象徴として、市内の各観光施設を運営してきた三セクは、すべて姿を消すことになりました。

平成19年4月2日・北海道新聞より一部引用

観光の街「夕張」が消えていきますね。

いま夕張市民は非常に厳しい状況に立たされていますが、それでも確実に再生の道を歩んでいることも確かです。

今後どのようにして再生していくのか、見守っていきたいところです。

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